乗り遅れないための仮想通貨講座
近年、ビットコインを始めとした「仮想通貨」という言葉をよく耳にするようになりました。仮想通貨投資ブームに乗って、買い遅れる前に購入してみたいという人も増えているのではないでしょうか。
仮想通貨の歴史
さて、仮想通貨はどのように誕生したのでしょう。
2008年にサトシ・ナカモトという人物によって、ビットコインやブロックチェーン(取引記録を残したり改ざんを防止する技術)の構想を記した論文が発表され、2009年に初めてビットコインがリリースされました。仲間とともに仮想通貨に関連したソフトウェアを開発後、ナカモト氏は公の場から姿を消し、未だにナカモト氏が誰なのかも分かっていません。
2010年にはビットコインの取引所が誕生し、数ヶ月後には取引が開始されます。2010年7月には、東京にもビットコインの取引所、Mt.Gox(マウント・ゴックス)が設立され、日本でのビットコインの知名度を上げるきっかけとなりました。後にMt.Goxは、当時の換算で約115億円相当のビットコインを消失した事件を起こすこととなります。この事件をきっかけに、仮想通貨は注目を浴び、またリスキーなイメージを植え付けることになりました。
ビットコインは2017年以降、それ以前の最高値である約10万円を常に更新し続け、勢いはとどまる事を知りません。2009年には1円の価値も無かったものです。ビットコインの価格は2017年1月には11万円前後でしたが、2017年末には1BTC当たり120万円を超えるまで成長しました。
仮想通貨の価値が高騰する中、仮想通貨のマイニングウイルスが流行しています。マイニングウイルスとは、ビットコインの「発掘(マイニング)」をユーザの PC上で無断で強制的に行うスクリプトのことで、被害が世界的に確認されています。また、感染したPCを利用できない状態にし、この制限を解除するために利用者へビットコインでの身代金支払いを要求するランサムウェアも近年大流行しました。
ビットコイン以外の仮想通貨
仮想通貨には、ビットコイン以外に「イーサリアム」「リップル」「ライトコイン」など数多く存在します。現時点では、ビットコインが市場の8割以上のシェアを占めており、仮想通貨の中では基軸通貨の役割を果たしていますが、注目すべきは「イーサリアム」です。日本政府・日銀が後押しする仮想通貨と言われており、今後日本の経済成長を支える新たな矢となるかもしれません。ビットコインと比べて買いやすい値段で、ビットコインの代わりに基軸仮想通貨になり得る可能性を秘めています。
仮想通貨の取引を始める
仮想通貨は基本的に取引所で手に入れます。取引所とは「仮想通貨を販売している会社」のことで、販売するだけではなく、買いたい人と売りたい人の仲介もしています。日本でも仮想通貨の取引所は増え続けており、日本国内でも10社以上存在します。インタネット上で簡単にアカウントを作り支払いを完了するだけで、仮想通貨への投資を始めることができるのです。