任意整理や自己破産といった債務整理を行った場合に、自分がブラックリスト入りしたと認識するのは簡単です。しかし、近年、自分は大丈夫と思っている人も、実は気付かないうちにブラックリストに載っていることがあります。
ブラックリスト入りに気づかない3例
自分が知らない間にブラックリスト入りしてしまうケースにどのようなものがあるか見てみましょう。
奨学金の返済を滞納した
奨学金の返済を滞った場合もブラックリスト入りする可能性があります。
借入先によっては1回の返済では翌月に2ヶ月分引き落とされ、延滞金も請求されない場合もあります。
クレジットカードの未支払いが続いた
クレジットカードの支払の滞納をし、支払いを行わないと延滞として扱われます。
延滞が続くと、クレジットカードは強制解約となり、その後の支払いも行わない場合は異動情報として登録されます。「異動情報」が登録されてしまうと、ブラックリスト入りしてしまいます。
クレジットカードを短期間で複数申し込んだ
短期間にクレジットカードを複数申し込みすると、クレジットカードの審査に通らなくなります。カード会社にもよりますが、1ヶ月に3、4種類申し込みするとブラックリストに載る可能性があります。
名義貸しはしていませんか?名義貸しの危険性
名義を友人や家族に貸すことにより、ブラックリスト入りしてしまう可能性があります。
借りていない借金の発生
友人や知り合いが何らかの理由でお金を借りることが出来ず、自分の名義でお金を借りた時「名義貸し」という行為となります。他人がお金を借りるのに自分を名前を利用するため、借入人は自分自身になります。
つまり、名義を貸した相手が支払いをする義務はないわけです。その代わり、名義を貸した側に支払い義務が発生します。
ブラックリスト入りの可能性
上記のように、他人に名義を貸し、その人が支払いを滞った場合、借入金の返済は名義を貸した側に義務があります。
貸金業者からお金を借り入れている場合、名義人の信用情報が照会されるため、名義人の信用情報に傷がつきます。そのため、知らない間にブラックリスト入りしている可能性が出てくるわけです。
名義貸しは大変危険
名義を貸す行為は金銭のやり取りがあるため、刑法の詐欺罪に当たる行為になります。
名義を貸すという行為は、刑事事件に発展する可能性もありうる大変危険な行為であるということを覚えておきましょう。
名義貸し被害を受けた場合
名義を貸してしまい、貸した相手が借入金の返済を行えなくなった場合はどのように対処するべきなのでしょうか。
返済を進める
名義を貸した人は、名義を借りた人に借入金の返済を請求し、返済を進めてもらうことが第一歩です。
名義を借りた人が行方をくらました場合は、名義を貸した人が返済を進めていかなければいけません。自分自身で借りていないかもしれませんが、借入名義が自分の場合は自分の借金となります。
専門家に相談する
自分が借金を返せないような場合は弁護士に相談をして、債務整理などを行います。債務整理にも色々と種類があり、専門家に相談するのが一番安全な道です。
名義を借りて借金を返済せず行方をくらましてしまった場合、その本人を探し出しお金を回収しようとしても費用と時間が莫大にかかってしまう可能性があります。
まとめ
知らない間にブラックリスト入りする可能性についてみてきました。
うっかり1度だけ支払いを忘れたりした場合はブラックリストにはのりません。返済期日にはしっかりと返済をしていきましょう。
また、名義貸しは非常に危険な行為です。例え信頼している相手でも、名義貸しをすることはやめましょう。