「お金を借りたいのに、カードローン審査に落ちてしまった・・・」
「過去に返済を何度か滞納してしまったので、審査に通る自信がない」
このように、カードローンに関して悩まれている方もいらっしゃるかと思います。
確かに、どこのカードローン業者へ申し込んでも審査は行われますが、過度に心配しすぎる必要はありません。消費者金融会社の選び方を間違えず、正しく申し込みさえ行えば、審査に通る可能性は十分にあります。
本記事では、審査に落ちる原因と借りられる可能性の高い業者をご紹介します。ぜひ参考にしてください。
審査に落ちる主な理由
借入先には消費者金融会社や銀行があり、審査を受けてみるも融資を断られる場合には以下の原因が考えられます。
- 無職で収入がない
- 総量規制に達している
- 現在他社から借り入れがあり返済を遅延している、または過去5年以内に返済の遅延があった
上記の状態の方は申し込んでも審査には通る可能性は低いです。
では反対に、「総量規制に達していない・収入のある・他社からの借り入れ分の返済を遅延していない人」は必ず審査に通るのでしょうか?
3つの審査基準
大手消費者金融会社に申し込む場合には基本的な条件をクリアしていると、審査はスムーズに行われます。
審査は信用情報や年収、他社の借り入れ総額などをスコアリング(点数化)して合否を出します。
年齢制限を満たしているか?
消費者金融会社の申込み可能な年齢条件は「20歳以上の成人」です。
中小消費者金融会社の学生ローンの場合は例外で、18歳以上の学生を対象としています。年齢の上限は69歳までということろが多いようです。
収入は安定しているか?
大手消費者金融会社では、収入であれば、パートやアルバイトでも安定しており、勤続年数が半年以上である場合「安定した収入」として判断されます。
勤続年数は長いほど審査には有利です。勤続年数が長いと、今後の収入も安定していると判断されるわけです。
信用情報に問題はないか?
大手消費者金融会社の審査では、個人信用情報機関に申込者の信用情報を照会して債務状況を判断します。 そのため、「返済遅延がないか」「過去に金融事故を起こしていないか」「他社から借り入れ場ある場合の借入額」の3つをしっかりとチェックされます。 「他社への返済が滞っている」「他社からの借り入れが3社以上」「金融事故の記録がある」この3つ全てに当てはまる人は、残念ながら、審査に通ることはできないでしょう。
信用情報とは?
信用情報は、クレジットカードやローンの申込みや契約に関する情報を指しています。申込者の情報を確認するための非常に大事な情報です。
信用情報に事故情報が掲載されている状態のことを「ブラックリスト入りした」と言われることもあります。 過去にショッピングローンの返済、クレジットカードの支払を延滞、滞納をした、自己破産や債務整理、代位弁済を行った場合などには信用情報に異動情報(事故情報)として記録されます。
延滞
事故情報の中で一番数が多い項目が「延滞」です。
延滞は、契約で決められた返済日に返済が間に合わない状態になることを言います。クレジットカードやカードローンがの返済が期日にまわないと、事故情報として記録されてしまいます。通常3ヶ月以上の支払い遅延のことを延滞と言います。
意外な原因に携帯電話本体の分割払いの支払いもあります。カードローンとクレジットカードの返済は遅れたことがないのに、信用情報に事故情報が記録されている場合は、携帯電話本体分割払いの返済遅れを疑う必要があります。
債務整理・自己破産
債務整理や自己破産は法的整理と言われるものです。
弁護士を通して任意整理を行った場合に信用情報に事故情報として記録されます。 自己破産をした場合も同じく、事故情報として記録されます。
代位弁済
代位弁済は、ローンやクレジットカードの利用者が延滞を続けている場合に行われる手続きのことです。
カードローンによっては、保証会社の補償を受けることができる、ということを条件として定めているものがあります。この条件のもとで利用しているカードローンで延滞を繰り返してしまうと、カードローン業者は保証会社に一括返済を求める手続き(代位弁済)を進めていきます。 代位弁済の手続きが進められると、カードローン業者に対する利用者の返済義務が消滅される仕組みです。
利用者の返済義務が消滅される代わりに、保証会社に返済義務が発生します。
強制解約
強制解約はその名前の通り、カードローン業者やクレジットカード会社が利用者を強制的に解約する必要があった場合のことをいいます。
申込みの際に虚偽の記載をした場合などに強制解約の対象になります。 このように見るとややこしいですが、基本的に分割払い、またはローン契約で商品を購入した物の返済が遅れた場合、すべて信用情報に記録されていると言えます。
上記のような事故情報として履歴は、このような事実が発生した時点で信用情報機関のデータベースに記録されます。信用情報を参照するローンやクレジットカード会社が閲覧する仕組みとなっています。そのため、事故情報が記録された時点で審査に通過できる可能性はぐっと下がってしまいます。
消費者金融会社やローン契約の場合はJICC,CICという信用情報機関に登録されます。銀行の場合は全国銀行個人信用情報センターに登録される仕組みです。
金融事故有無のチェック方法
一度でも支払いの遅延をしてしまった方は、自分が信用情報機関に登録されているのでは?と不安になるのではないでしょうか。
自分の金融事故の有無は開示することが出来る
不安な人は自分の信用情報を開示してみましょう。 信用情報機関には、以下の3つがあります。
- CIC(クレジットインフォメーションセンター)
- JICC(日本信用情報機構)
- JBA(全国銀行個人信用情報センター)
以前に延滞をした、もしくは現在延滞しているローンやクレジットカードがどの指定情報機関を参照にしているかを調べます。
- CIC・・・クレジットカード会社・信販会社
- JICC・・・消費者金融会社・クレジットカード会社
- JBA・・・銀行
調べるときには、延滞した契約の約款を確認しましょう。 どの指定情報機関か分かったあとは、CIC,JICC,JBAの公式ホームページにアクセスし、情報開示を行います。
情報開示とは、契約内容や支払状況などの信用情報を確認できる制度をいいます。情報開示は、郵送や窓口などさまざまな方法で行うことが出来ますが、有料(1,000円前後)です。 信用情報の中でチェックするのは「異動情報」という項目です。異動情報は自己情報のことです。異動が記録されている場合、自分はブラックリスト入りしている、ということになります。
異動情報は延滞を長期続けた場合に記録されます 異動情報が記録されている期間はクレジットカードやローンの申込み審査にはほぼ通ることはないでしょう。
金融事故経験のある場合でも借りることが出来るのか?
以前に金融事故経験のある(ブラックリスト入りしたことがある)場合、どうしても「ローン契約はできない」「クレジットカードも持てない」と勘違いしがちです。 実際にはローン契約、クレジットカード作成も可能です。
信用情報の異動情報(ブラックリスト入り)が掲載される期間は決まっています。一生掲載されるわけではありません。ブラックリスト入りの原因によりますが、5~10年で情報が削除される事が多いです。例えば、支払いや返済の延滞情報であれば最長5年です。自己破産を含む債務整理を行った場合最長で10年で信用情報の異動情報は削除されます。
つまり、異動情報を消すには「時間経過」が必要ということです。それ以外に異動情報を消す手段はありません。 記録が消えた後は、過去に延滞があったということは参照されませんので審査でマイナス要因となることはありません。
消費者金融会社のカードローンならOK?
大手消費者金融会社の場合、審査は銀行と比べると柔軟な対応がされています。
銀行カードローンの場合、銀行独自の審査と保証会社の審査があるため、すべての個人信用情報機関に申込者の情報の紹介を行っています。大手消費者金融会社には保証会社はありません。
中小消費者金融会社の場合、独自の審査システムを利用しています。審査で重要視されることは「現在の収入状況」です。 中には、過去に金融事故経験のある人でも現在の収入が安定しており、返済をしっかりできる状況であれば融資を行っています。他社から複数借り入れしている場合でも、4社までならば融資を行っているという中小消費者金融会社もあります。
審査が柔軟であればあるほど、金利が高い、サービスの質が低い傾向にあります。大手消費者金融会社の審査に通らない状況であれば、中小消費者金融会社に申込みするのも一つの手です。
中小消費者金融に申込むと言っても、どこを選べば良いのか分からず借入先を決めかねている人は多いかもしれません。中小消費者金融を検討したい方へ、人気の業者をご紹介します。
規模 | 業者名 | 金利 | 借入限度額 |
---|---|---|---|
大手 | アイフル | 4.5%〜18.0% | 500万円 |
プロミス | 4.5%〜17.8% | 500万円 | |
アコム | 3.0%〜18.0% | 800万円 | |
SMBCモビット | 3.0%〜18.0% | 800万円 | |
中小 | フクホー | 7.3%~20.0% | 200万円 |
アロー | 15.0%~19.94% | 200万円 | |
セントラル | 4.8%~18.0% | 300万円 | |
フタバ | 14.959%~17.95% | 50万円 |
業者によって異なる判断となるケースが多い
異動情報の内容により、カードローン業者間で判断が異なる項目もあります。
1週間カードローンを延滞し、A社の審査には落ちたけれど、B社の審査では通過したというケースもあります。延滞は、延滞した期間や金額によりカードローン業者で判断が大きく異なるようです。
銀行カードローンは?
銀行の審査は厳しめです。先程も述べたように、銀行カードローンでは銀行の審査と保証会社による審査があり、この保証会社により審査が厳しいと言われています。
保証会社は代理で返済しなくても良いように審査を行っています。実際に融資をしてないお金で代位弁済を行わなくて良いように慎重に行われています。
銀行カードローンでは4つの項目が軸としてあります。
- 銀行の審査
- 保証会社の審査
- 在籍確認
- 個人信用情報機関への照会
この4つの項目に加え、「警察庁へのデーターベース」に照会する手続きもあります。
警察庁へ照会することで、詐欺や犯罪にローンを利用されることを防ぐ目的があります。この手続に時間がかかるため、銀行カードローンは即日融資が不可能となっています。 銀行カードローンの審査で重要視されることは、この4点です。
- 他社からの借入状況が少ない
- 保証会社の系列で返済の延滞をしたことがない
- 申し込んだ銀行の系列で返済の延滞をしたことがない
- 金融事故情報が信用情報に記載されていない(ブラックではない)
銀行カードローンの審査は厳しいですが、絶対に借りれないというものではありません。
20歳以上で、安定した収入があり、銀行でも消費者金融会社でも事故情報の履歴がない、債務が過去も現在もクリーンであれば審査に通る可能性は高いと言えます。
スーパーホワイトと多重申込み
信用情報の異動情報以外にも、審査に通らない理由として、この2つがあります。
- 多重申込み
- スーパーホワイト
多重申込みとは?
短期間の間に何度も消費者金融会社にローンの申込みを行っていることをいいます。
カードローンに申し込みを行った場合、申込情報報も信用情報機関に約半年間記録されています。短期間に何度も何度も申込みを行っている場合は審査時にわかってしまいます。
スーパーホワイトとは?
過去にローン契約などの信用情報に記録される契約を行ったことがない方を言います。
スーパーホワイトの方は、信用情報を紹介しても情報がありません。 ホワイトの場合は審査に影響はなさそうに見えますが、スーパーホワイトの場合、審査する側は過去に自己破産などの債務整理を行ったのでは?と疑いをかけます。
しかし、消費者金融会社の審査にはマイナスに働くことは少ないので、そこまで不安になることはありません。
ヤミ金や個人融資には要注意!
お金がどうしても必要な場合もあると思いますが、ヤミ金と呼ばれる悪質な金融会社や個人融資は絶対に避けましょう。
折込チラシなどで、低金利や高優遇をうたっている広告には要注意です。 広告の中には「絶対審査に通る」「ブラックでもOK!」「審査無し」「金利なし」などという甘い文言が並んでいます。ヤミ金は貸金業協会に登録・加盟をしていない業者です。
このような業者から借入をしてしまうと、待っているのは高金利による返済不可能、厳しい取り立てです。絶対に利用しないようにしてください。
まとめ
100%借り入れることができる消費者金融会社は存在しません。しかし、審査基準を知ることで審査に通るか否かの判断は十分に可能です。
本文でも述べたように、金融事故の記録が残ってしまった場合(ブラックリスト入り)はすぐに解除する手立てはありません。 金融事故は社会的信用面でもデメリットが多くあります。クレジットカードやカードローンの利用頻度が高い方は、一度情報開示をしてみるのもおすすめです。