晴れて住宅ローン審査を通り、融資を受けてマイホームゲットの夢に近づいた・・・がしかし、住宅ローンは借りて終わりではなく、多くの場合35年前後の長期間お付き合いがあるもの。金額が大きいため、利息だけでも相当な金額を借入先に払います。
そのため、少しでも安く抑えるために、住宅ローンの見直しをしていくことが大事なことになります。見直しによって多額の出費をセーブできた!という場合もあるのです。
住宅ローンの借り換えとは?
住宅ローンの借り換え、とはどのようなシステムなのでしょうか。
ローンを借り換える、と言うことは、現在お金を借りている金融機関から、別の金融期間に変更するというシステムです。基本的には同じ金融機関での借り換えは出来ません。
例えば、A社からお金を借入しており、1000万円の残り債務があるとします。B社で借入が可能になりました。B社から1000万円を借入し、A社に一括返済をします。その後はB社に1000万円を返済することとなります。
つまり、B社から借入をし、A社から借りている住宅ローンの残りを、B社から借りたお金で完済するという事です。
住宅ローンの借り換えのメリットがでる場合として、
- 現在の住宅ローンの金利差が1%以上
- 住宅ローンの残り期間が10年以上
- 住宅ローンの残高が1000万円以上
というのが一般的なようです。念頭に入れておくと良いですね。
住宅ローン借り換えに必要な費用
借り換えの際には、費用もかかります。おおまかに保証料・事務手数料・登録免許税・司法書士への支払い等で30-35万円ほどかかるのが一般的だと言われています。
乗り換えに必要な費用として以下の2つのカテゴリーに分けられます。
銀行の手数料
銀行の手数料は、定率制と定額制があります。一般的には定額制の所が多いですが、ネット銀行などは低率性が多いようです。
定額制の場合、費用は43,200~54,000円(税込み)程度が一般的です。定率制の手数料は、2.16%(税込み)とどこの金融機関でも横並び傾向となっています。
借入額が少なく、返済期間が短い人には金利メリットが響かないため、定額制のほうがおすすめと言えます。
司法書士報酬
司法書士報酬、とは、司法書士に支払う抵当権抹消・抵当権設定手続きを司法書士にしてもらうための費用です。
抵当権の抹消等は本人が行ってもよいでのすが、抵当権の抹消と、抵当権設定手続きは同日に行わなけれならないため、専門家である司法書士に必ず依頼することとなります。
借り換えの流れ
1.下調べ
上記にもある住宅ローンを借り換えるメリットを再度確認しましょう。
次に、借り換え先の金融機関の下調べをします。自分の条件(金利・立地等)に会った金融機関を数箇所選びましょう。
2.金融機関へ
下調べを元に、実際に金融機関へ出向きます。住宅ローン相談窓口を設置している金融機関が多いので、実際に担当の方と話をし、試算などをしてもらいましょう。
3.書類提出の準備
他のローンと同じく、住宅ローンの借り換えの際にも各種提出書類があります。
・本人確認書類
借り換え申込者の本人確認ができるもの(運転免許証、健康保険証など)
・所得確認書類
収入の確認ができるもの(給与証明・源泉徴収票など)
・物件確認書類
現在ローンを組んでいる物件の情報確認ができるもの(売買契約書・登記簿 など)
・現在返済中のローンに関する書類
現在返済中のローンを確認できるもの (返済予定表・返済口座通帳 など)
4. 書類が揃ったら、事前審査の申込みへ
借り換え先の金融機関へ出向き、事前審査の申し込みを行います。
5.事前審査
金融機関が提出書類を確認し、本審査に進むための審査を行います。
6.本審査の申込みへ
5の事前審査を晴れて通過すると、本審査に申し込みをします。本審査では、追加提出書類として、印鑑証明書・所得証明書・住民票等を用意しなければなりません。必要書類は申し込みを行った金融機関に問い合わせ確認しましょう。
7. 本審査
本審査は、金融機関本部と保証会社間で行われます。
8. 現在借入を行っている金融機関先との手続き
本審査を通過した後に、現在借入を行っている金融機関に出向き、一括繰り上げ返済の申込みをします。
9. 新しい住宅ローンの契約
新しく借入をする金融機関と、新しい住宅ローンの契約を行います。同タイミングで、新しい住宅ローン返済に使用する預金口座を作成をすることと、司法書士に同席してもらい、必要な手続きを行わなければなりません。
10. 融資が実行される
借入れたお金が実際に9で作成した預金口座に振り込まれます。それと同時に、一括繰り上げ返済を行います。送金が完了の後、完済の手続きとなります。
11. 抵当権の抹消と設定
一括繰り上げ返済が完了後に、以前の借入先金融機関の抵当権を抹消し、新しく借入を行う金融機関へ新しく抵当権の設定を行います。(司法書士が行ってくれます)
12. 新しい借入金融機関への返済開始
まとめ
住宅ローンの借り換えは、提出書類も多く、正しく提出されるまでは審査すら進みません。新旧両方の金融機関を行き来するため、どうしても手間と時間がかかります。そのことも考慮し、計画的に借り換えを行っていきましょう。
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