インターネットのニュースなどで「FX」という文字を見たことがある方も多いと思います。また、株について検索すると関連でFXが出てくることも。FXとはどのようなものなのでしょうか。
FXってなに?
FXとは投資で、英語の略語です。元は「Foreign Exchange」という言葉です。日本語に訳すと「外国為替証拠金取引」となり、それを略して、「外為(がいため)」と呼ばれることもあります。
日本円を外国の通貨(為替)に換える取引を「外国為替取引」といいます。外国通貨は、例えば、ユーロ、ドルなどがあります。日本円を為替に交換・売買すると、その際に出る差(差益)を得ることを目的としています。
例えば、米ドル(アメリカドル)を1ドル=110円で買ったとします。通貨の価値は毎秒変わっていきますので、買ったときにイドル=110円だったとしても、数分経てば1ドル=120円になっている場合も考えられるわけです。
1ドル=110ドルで買った米ドルを1米ドル=120円で売ると、10円の利益が出ます。この10円の利益のことを「為替差益」といいます。FXはこの「為替差益」を狙った投資です。ドルに限らず、数多くの通貨の組み合わせで行うことが出来ます。
FXは株と違い、24時間の取引を行うことが出来ます。
FXのメリットとは何か?
24時間取引可能
FXは株式投資と異なり、平日24時間取引可能です。使用するFX会社により、ズレはあります。)
株式投資は日中しか取引ができませんが、FXの場合、仕事後の方々も夜帰宅してから取引が出来るというわけです。欧米の銀行が開くのは日本時間の夜中ですので、主要通貨であるアメリカドルやユーロは日本時間の夜に取引が活発になる傾向があります。
低資金で始めることが出来る
FX取引を行う際には、専用の取引業者または証券会社に口座を開設して始めます。そして、先にお金を担保として預け入れます。お金の担保のことを「証拠金」といいます。FXと外貨預金の違いは、FXは預けた資金の何倍もの通貨を買い付けすることが出来るということでしょう。
例えば、米ドルの場合、120円から1円値動きするとします。この1%未満の動きである1円でも大きな変動であると言えます。FXでは預けた資金の何倍もの通貨を動かすことができます。このシステムをFXを話す上で、レバレッジと言います。レバレッジは、日本語で「てこ」を意味し、小さな力で大きなものを持ち上げることを指します。
レバレッジ10倍、ということを例に上げると、10万円の証拠金で100万円の取引を行うことを「レバレッジ10倍」といいます。レバレッジと損益の幅は比例します。
金利差が発生する
外貨預金をすると、外貨を買って金利収入を得ることが出来ます。低金利の通貨を売って、高金利の通貨を買った場合に、その分の金利差を受け取ることで利益を得ます。FXで発生する金利差を「スワップ」と呼びます。
各通貨の金利は異なっており、通貨を売買すると、取引した通貨間で金利差が発生します。金利差は受け取ることも出来ますし、支払う必要がある場合もあります。スワップは日々変動しています。利益を挙げたい方は、FX会社のホームページや取引画面で、その日のスワップをチェックしながら取引を行うと良いでしょう。
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FXのデメリットとは何か?
レバレッジのかけ方
レバレッジは最大25倍かけることが可能です。そのため少ない金額から始められ、大きな取引収益を期待出来るのがメリットでもありますが、裏を返すと、大きな損失が生じる可能性もあるということになります。
相場の動きは24時間
こちらもメリットに出てきましたが、FXは24時間取引が可能です。24時間、ということはもちろんですが、自分が仕事中、就寝中も相場は動き続けています。24時間一睡もせずに相場を見ているわけにもいきません。見ていないときに大きな動きが出て、損益が出ないように、ロスカット(ストップ)注文をいれ、急な動きに備えておきましょう。
まとめ
投資の一つの方法、FXについての基本情報を見てきました。慣れるまでは試行錯誤で挑むことになりますが、メリット、デメリット、リスクをしっかりと理解して、取引を行っていきましょう。
次コラムでは実際のFX口座開設、FX会社選び、手続きについて見ていきたいと思います。
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