借入できる業者は全て利用し、これ以上借りる所が無くなった人が思いつく場所は闇金でしょう。お金を調達しなければならない窮地に陥った時、人は通常の心理状態ではいられません。
「借入できるならどこでも良い」「とにかく今すぐ現金が欲しい」と焦る気持ちが先行し、借りた後の生活のことまで考える余裕はなくなるでしょう。この記事では、どんな理由があろうともサラ金からはお金を借りてダメということを念押したいと思います。
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闇金とサラ金(消費者金融)の違い
1980年代までは「消費者金融」の通称として「サラ金」という名称が使われていました。
サラ金と闇金は似たような言葉なので、今でも消費者金融に対して闇金と同じように怖いイメージを持つ方もいらっしゃいます。
消費者金融と闇金は完全に別ものだと認識してください。
闇金
法律を無視してお金を貸す業者のこと。
正式に貸金業としての登録をしていない貸金業者や、違法な高金利で貸し付けをする業者です。
サラ金
「サラリーマン金融」の略称。会社員や主婦などの個人を対象とした小口金融を指しています。
代表的な「サラ金」としては、アコムやプロミス等です。
よく街中やテレビで見かける消費者金融は、国に事業を登録した正規の貸金業者です。「貸金業法」という法律に従ってお金を貸しています。
消費者金融での貸付額の条件は、「総量規制」によって年収の3分の1までに制限されています。多重債務者を増やさないことを目的として、2010年に貸金業が改正された際に「総量規制」が追加されました。
総量規制とは?
貸金業法により、お客様が貸金業者から借りることのできる額の総額に制限が設けられている規制のことです。具体的には、借入残高が年収の3分の1を超える場合、新規の借入れをすることができません。
※この規制が適用されるのは、貸金業者から個人が借入れを行う場合です。 銀行からの借入れや法人名義での借入れは対象外です。 また、住宅ローンなど一般に低金利で返済期間が長く、定型的である一部の借入れについては、 総量規制は適用されません。(引用元:JICC)
闇金に借りた後の生活
闇金は法律を無視した違法な貸付業者なので、大変緩い融資条件(無審査)を設定している代わりに、高金利の貸付を行います。
闇金の金利といえば、よく「トイチ(10日で1割)」と言われますが、実際には「トゴ(10日で5割)」ということも普通にあるようです。5万円借りて1年間返済を怠れば、利息だけで912,500円になってしまう計算です。
一度闇金に目をつけられると、本人への厳しい取り立てだけでは済みません。あなたが返済を拒むと、家族や職場、近所の方への嫌がらせが始まります。
1日に何度も職場へ電話がかかってきたり、身内の職場にまで連絡してきます。子供の学校にまで嫌がらせが及ぶこともあるようです。
返済がされない間は金利が膨れ上がり、始めは気軽に少額を借りたつもりだったのに、気付いたら何十倍もの高額になってしまったというケースが多くあります。
万が一完済できたとしても、一度伝えてしまったあなたの個人情報は同業者同士でやり取りされているのです。
別の闇金から勧誘されたり、狙われるハメになります。
地獄から抜け出す解決策
借金地獄になりたくないなら、闇金を熟知したプロに依頼することが大切です。一度手を出してしまった闇金と手を切るなら、プロに手伝ってもらうほかはありません。
闇金は違法な貸付業者なので、もし借り入れしてしまった場合でも法的には返済義務が発生しません。
対策の一つの方法として警察に被害届を出すという選択肢もありますが、早急に対策をとってくれるかというと疑問があります。
闇金問題に強い対応実績が多い法律事務所に相談して、家族や職場に借金がバレてしまう前に速やかに解決する方が賢明でしょう。
多重債務者になりやすい人の代表的な性格4つ
それぞれ借金をしてしまった原因や理由はあると思いますが、多重債務者にはいくつか特徴的な性格があるようです。
1. ギャンブル癖がある
パチンコや競馬など、ギャンブルにのめり込んでしまう癖のある人は、借金を重ねてしまう傾向にあります。
ギャンブルへの依存度が高くなればなるほど、金銭感覚がマヒするのは事実です。負けた後に、「次勝てば、負けた分を取り戻せる。」と思いギャンブルを続ける人は典型的な多重債務に陥りやすい人です。自分にはお金が無いと理解しておきながら、ギャンブルへの衝動を抑えられません。
パチンコ、競馬、競艇、宝くじ等といったものは基本的には大元が得をするような仕組みになっています。つまり、負けた分を取り戻そうとしてまた負ける、という繰り返しになり、どんどんお金を失う事となります。そして、生活費の足しやギャンブルの軍資金を得ようと借金を重ねてしまうのです。
「ギャンブルをする=多重債務に陥る」というわけではありません。本来ギャンブルは、余ったお金で責任感や節度を持って楽しくやる娯楽です。勝てばラッキーくらいの気持ちでやるのが一番です。
2. 浪費グセがある
買い物依存症の人は多重債務で苦しむ可能性があるので注意してください。
カードローンで借入たお金やクレジットカードがまるで自分の稼いだお金のような感覚になっている人は危険です。自分が持っている以上のお金をいつの間にか使ってしまい、借金を重ねてしまいます。
このような人は、本当に必要なものを買っているわけではなく、買う行為自体に快感を感じています。いつの間にかカードローンや消費者金融で借りたお金やクレジットカードを使って、散財を繰りかえすことによって自身を満たしていく方が多いようです。
3. 見栄っ張り
誰かがいるとつい格好つけたくなるという人、目立ちたがり屋、反対に周囲の目が気になってしようがないという人は、多重債務者になる危険度が高いです。つい食事などをおごってしまう、誘われると断れない、困っている友人がいればお金を貸してしまう等の傾向があります。
このような人は、自分が経済的に苦しい状況でも「気前がいい人」を演じ続けてしまいます。借金してまで無理な出費をするのです。
友人や同僚の中に、収入以上に自分を着飾ることに一生懸命な人や羽振りのいい人はいませんか?そのような人たちは、実際の生活は困窮している可能性が高いです。
4. 真面目な人
真面目な人は、一見借金とも縁遠い感じがしますが、真面目な人も多重債務者になりやすいのです。
誰しも生活していればお金に困る事態もあるでしょう。家族や友人に相談し、なんとかやりくりしている人がほとんどだと思います。しかし、真面目て責任感が強い人であれば、周囲に相談せず、自分で何とかしようと思う傾向にあるようです。
その結果、内緒で借金して返済が難しくなった場合、どんどん借金を抱えることになってしまいます。自力ではどうにもならない状態になるまで一人で抱え込んでしまう傾向があるため、多重債務に陥るケースが多いです。
まとめ
借りれる正規の貸付業社がなくなり借金が膨れ上がってしまったら、闇金には絶対に手を出さず、代わりに自己破産などの債務整理の相談をしましょう。
一旦、借金の負のスパイラルに陥ってしまうと、冷静な判断ができずに借金地獄から抜け出せなくなってしまいます。結果、自己破産や債務整理を行い、個人信用情報に好ましくない記録が残ることとなるでしょう。
支払いの遅延や滞納を繰り返してしまうだけでも信用情報に傷が付き、ブラックリスト状態となったあなたは、今後の借入の際に思ったように借入ができなくなります。
カードローンやクレジットカードの借入限度額を自分の使える金額だとは決して思わないようにしてください。このような考えがある人は、多重債務に陥る可能性が大変高いです。