クレジットカードの「分割払い」と「リボ払い」は何が違うのか?

リボ払い

「分割払い」と「リボ払い」ともに、クレジットカード利用額を複数回に分けて支払う方法です。どのような違いがあるか分からないという人は多いのではないでしょうか?

この記事では、クレジットカードの「分割払い」と「リボ払い」の違いについてご説明します。

「分割払い」と「リボ払い」の違い

「分割払い」と「リボ払い」の大きな違いは、買い物ごとの返済回数を指定する支払い方か、毎月の支払額を指定する支払い方か、という点です。

「分割払い」とは?

分割払いとは、買い物ごとの返済回数をあらかじめ決めて毎月支払います。

例えば、10万円の商品を購入し10回払いを指定したとすると、月々1万円+手数料を10か月で返済することになります。

分割できる回数は、利用のクレジットカードによって異なります。決められた回数の中から選ぶこととなります。

「分割払い」のメリット

分割払いをお勧めするケースは、現金が足りない状態で、高価な商品を購入したい時です。「パソコンが急に壊れた!パソコンが無いと仕事にならないけれど、お金が無いから現金では買えない。」という事態に役に立ちます。

高額なパソコンのみ分割払いに設定し、その他に購入した安価な商品は通常通り1回払いで支払います。1年を超える期間の分割払いも可能ですので、自分の金銭状況に合わせて生活レベルを落とさずに返済を継続できるのでオススメです。

「分割払い」のデメリット

分割払いとリボ払い、両者ともに購入した商品の金額+手数料がかかります。分割払いの手数料に関しては、2回払いまでであれば手数料がかからないことが多いですが、分割回数が多ければ多いほど、手数料が増えていきます。短期で完済できる人には分割払いは便利なサービスですが、長期の分割を考えている方は注意しましょう。

一方で、リボ払いの手数料は支払額に関係なく固定となります。

「リボ払い」とは?

リボ払いでは、あらかじめ毎月の返済額を固定します。利用残高の金額は関係ありません。

例えば、月々の支払額を1万円に固定した場合、10万円の商品なら10回払い+手数料、20万円の商品なら20回払い+手数料となります。

支払金額が一定のため、毎月の返済額は一定となり、無理なく完済できる仕組みとなっています。一般的には、利用金額が大きければ大きいほど、支払期間は長くなるでしょう。

また、ボーナスなど余裕がある月には繰り上げ返済も可能です。一定返済金額は決まっていますが、多く返済できる時には繰り上げ返済にも対応し、利用者にとってフレキシブルな返済方法といえるでしょう。

「リボ払い」のメリット

急に生活費が足りなくなった時など急な事態が起こった時には、リボ払いが役立ちます。クレジットカードの返済に充てようと思っていた金額を、急な出費にまわし、クレジットカードの返済を先送りにすることができるからです。

「リボ払い」のデメリット

無理なく返済できる点がリボ払いの最大のメリットですが、反対に言うと、借金をしている感覚が鈍ってしまい利用金額が膨れ上がってしまう人もいるのです。実際に、リボ払いの利用者の増加と並行して、債務整理をする人の数も増えているようです。

リボ払いを利用する場合には、返済計画を立てた上で利用しましょう。

まとめ

分割払い

買い物ごとの返済回数を指定する支払い方

リボ払い

毎月の支払額を指定する支払い方

分割払いとリボ払いともに、結局は、借金の期間を長引かせて返済する方法です。利用者によって、メリットにもデメリットにもなり得ます。返済に自信がない人であるほど、できるだけ楽な支払い方法は利用せず、一回払いで返済できる買い物のみにするべきです。

特にリボ払いの場合、リボ払いに慣れてしまうと、借金をしている感覚がなくなり、気づいた時には自己破産をしなければならない状況に陥ってしまうかもしれません。なかなか返済が終わらないと自覚のある人は、利用残高を把握して、現在の固定返済額であれば何ヶ月の返済が残っているのが見直してみましょう。

返済の目処が立つまでは、利用を控えるようにしてください。安全なクレジットカードの利用を心がけましょう。

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