お金を借り入れる際によく聞く言葉として、金利・利子・利息、という物があると思います。特に「金利」は消費者金融や銀行ローンでお金を借りる際に判断基準としてチェックする人は多いと思います。
金利という言葉と共によく用いられる「利子・利息」という言葉も一緒に解説していきます。
金利・利子・利息の違い
金利って?
まずは金利から。金利とは、借りたお金を返済する際に支払う「利息」を決める時に使われる割合のことです。割合、なので、表示は「%」で掲載されています。金利xx%、としてよく見かけますね。金利、という言葉以外にも、利率、という言葉を使う場合もあります。
金利は年間20%以上を徴収することは法律で禁止されています。20%以上の場合は違法ですので、絶対に借りてはいけません。
金利の上限
先程も書いたように、利息制限法という法律によって制限されており、金利の上限が定められています。
10万円未満: 年利20%
10万円以上~100万円未満: 年利18%
100万円以上: 年利15%
借入金額が多いほど年利は低くなります。
ウェブサイトや広告などで表示されている金利は、実質年率と言われるものです。実質年率には、保証会社に保証を委託する時に発生する保証料・事務手数料などが含まれています。貸金業法により、実質年利を表示することは義務付けられています。実質年率には、紙代・事務手数料・利用手数料などが含まれていますが、その他の手数料であるATM利用料などは別途請求されることがありますので、事前に確認しておきましょう。
利息って?
利息とは、お金を借り入れる際に、借り入れた金額に対して別途支払う金額のことを言います。お金を借りるレンタル料のようなものですね。利息は具体的な金額 xx円 として表示されることが一般的と言えます。
利子って?
利子は利息とほぼ同じと考えて良いでしょう。貸金業側は「今月の利息」、利用者は「今月の利子」といったように、使い分けます。意味は変わりません。
金利は「%」
金利は割合なので、「%」で表示されます。金利が「18%」の場合は、借りたお金にたいして、18%の利息を追加した金額が返済金額となるわけです。
金利は年利ですので、1年間に借りたお金に対してかかります。年率以外にも、月利、日歩もありますが、年利表示が一般的です。
金利の計算方法は?
実際に金利を計算してみましょう。金利の計算をする時に、「単利」として計算するのが一般的です。「単利」の他に「複利」もあります。
借りている元金に対して金利計算を行う。
金利に対して金利が発生する。 複利は「金利+金利に対する金利を支払う」ことになるので、利息負担がどんどん増えていきますので注意して下さい。
貸金業者からお金を借りる際には、年利として金利が表示されているので、まず年間にかかる金利を計算し、12で割ると1ヶ月毎の金利が計算できます。さらにその数字を4-5で割ることで1週間毎の金利が計算できますね。
年利の計算は 「元金」x「年利」で金額が出ます。
利息の計算をすることで、元金と利息の合計返済額が計算できるので、返済シュミレーションを行うのにとても役立ちます。この計算方法は一般的な年利の計算ですので、住宅ローンの利息計算とは異なります。住宅ローンの場合は、利息が月々の利用残高にかかるように算出され、少し複雑になっています。
まとめ
借入をする際には、大手の消費者金融や銀行から借りるようにしましょう。法律に沿って金利の上限が決められているので、金利がとつぜん膨れ上がるということはそうそうありません。
それに対し、闇金などの違法貸金業者は 10日で1割金利=トイチ、10日で5割金利=トゴ、10日で3割金利=トサンなどという法外な利息設定をしています。このような表示は違法であるうえに、金利がだるま式に増えていきます。その結果返済が滞り、信用情報にキズがついてしまう場合もあります。信用情報にキズがつけば、ブラックリストに掲載され、将来のローンや借入に影響を及ぼします。絶対に闇金に手を出さないようにして下さい。
お金の貸し借りでは警察は動いてくれません。金銭の貸し借りは「民事」とされるからです。お金を借りる際は、言葉の意味・借入の仕組み・借入先のことをしっかりと把握しておきましょう。知らなかった、では済まされません。しっかりとした知識を身につけ、自分の身は自分で守りましょう。