クレジットカード審査に落ちる理由

過去に借入や滞納の記録がある方など、クレジットカードの審査に不安がある方は少なくないでしょう。

クレジットカードを利用するということは、お金の支払いをカード会社にいったん立て替えてもらう、ということになります。

もし、あなたが、家族や友人のためにお金を建て替える必要に迫られた場合、信用している人であれば、よろこんで立て替えてあげることと思います。しかし、全く知らない他人、あるいは、知ってはいるけど、すぐにはお金を返してくれそうにないような人に対しては、どうするでしょう?まずは、相手のことや返済できそうかどうかの見込みなどを、よくよく確かめてみますよね。

カード会社としても、同じです。あなたが信頼するに値する人なのかどうか、さまざまな情報をもとに判断するのです。このプロセスが、審査です。

審査に落ちる人の特徴

審査に落とされた理由がわからなくてモヤモヤする!といった人のために、代表的な「審査に落ちる理由」をあげてみました。

あなたの属性に関する理由

不安定な職業に就いている

無職の方は論外ですが、アルバイトやパート勤務、派遣社員や契約社員といった職業の方だと、クレジットカード会社としては審査において不利になることがあります。

収入が少ない

収入が少ない方もカード会社から不安視されるでしょう。年収100万円〜200万円台の方はもちろんですが、年収300万円程度でもカード会社や種類によっては、少ないと判断されてしまうケースもあります。年会費無料のクレジットカードでしたら、300万円程度でも審査に通る可能性は高いです。

勤続年数が短い

転職して日が浅いと審査に不利に働く場合があります。クレジットカード会社としては、申込者が今後も給与を得続けられるか、というところを心配します。勤続年数が短いと、転職癖が強い人と評価される可能性があります。

あなたの年齢

若すぎても高齢すぎても審査に落ちやすくなります。30歳以上であれば、どんなステータスのクレジットカードでも申込が可能になりますが、30歳以下だとクレジットカードの種類によっては審査に通らないことがあるでしょう。

クレジットカードやローンの利用履歴に関する理由

借入金額が大きい

現在の借入金額が大きい方は、審査に通らない可能性があるでしょう。
クレジットカード会社は消費者金融の利用歴を嫌います。1社からの借入ならまだしも、複数の消費者金融を利用している人は、どのクレジットカードを申し込んでも審査に通らないかもしれません。住宅ローンや自動車ローンはそれほど問題にはなりません。

リボ払いが溜まっている

リボ払い残高が膨らんでしまっている方も、クレジットカード審査においてはかなり不利です。

借入返済の遅延経験がある

クレジットカードや消費者金融の返済が遅れたことはありませんか?遅延の経験がある人は要注意です。
特に3か月以上にわたって返済を遅延した経験がある人は、おそらく審査には通りません。

債務整理の経験がある

過去に自己破産や任意整理をした人は審査に通りません。

複数のクレジットカードを所有している

クレジットカード会社は、利用者にクレジットカードを利用してもらいたいです。使ってもらわないと、儲けないからです。他にたくさんのクレジットカードを所有している人は、せっかく発行したクレジットカードを使わない可能性があります。そのため、利用頻度が低い人への発行にはどうしても消極的になるのです。

以上は、代表的な理由です。申込内容と実際の情報に相違があったり、印鑑が間違っている、虚偽の申告をした等、人によって審査に落ちる理由は異なりますので、上記が全てとは言えません。

審査に通りやすい人とは?

カード会社による審査のやり方は、一般的に公表されていません。

しかし、まずあなたが、1)定期的な収入を持ち、2)勤続年数が長くこの先も収入が安定していそうであり、3)他からの借入が多額でない、としたら、カードを作ることはそれほど難しいことではないと思われます。

また、家族と同居している、持ち家である、などの要素もプラスに作用します。

とはいえ、すべての方が上記の条件に当てはまるわけではありません。

長い人生、いろいろあります。

過去に延滞してしまったこと、転職回数が多いこと、現在安定しておらず収入が上下すること、多少の借入もあったりすること...これらは、もちろん審査のうえではマイナスに働く要素ですが、さりとて、どれかひとつ、または複数に該当しているといっても、絶対にクレジットカードを作ることができない、とも言い切れません。

審査に通るコツ

クレジットカードの審査には、「スコアリング」と呼ばれる判定基準が適用されます。

これは、年齢・雇用形態・年収・勤続年数その他、基本的なあなたの属性要素にそれぞれ得点を配分し、合計で信用度を見るもの。ほぼ自動的に弾き出され、合否の判定に使われます。

これらは、内容的にはどこのカード会社も大差ないと思われるのですが、重視する要素等や得点配分に差異があるため、ある会社でダメなら別の会社もダメ、とは限りません。

問題は、前記の「立て替え」に際し、返済されないリスクをどれだけカード発行会社側で負うか、ということです。

作りやすいクレジットカード

一般的に、いわゆる銀行系や信販会社系のカードはそういった意味で審査が厳しく、流通系(セゾンカードなど)は、営業戦略的な意味合いもあり少し甘めと言われます。

また、いわゆる旧・消費者金融系の母体が発行するカードは、もっとも審査ハードルが低いということがいえるでしょう。

クレジットカードが作れないケースは、確かに過去の信用情報に問題があることが最大の理由ですが、申請するクレジットカード会社によっては審査に通る可能性が高くなります。

以下は、審査が通りやすいと言われているクレジットカードの例です。

VISAデビットカード

金融ブラック、自己破産していても作れるカード。クレジットデビットと呼ばれているもので、「クレジットカード決済ができるデビットカード」です。

ネットゲームはスマホアプリ購入にはクレジット決済が必要な場合が非常に多いですよね。ネットで買い物する場合もクレジットカードなしではそのサイトの会員にすら慣れない場合もあります。VISAデビットを利用することで、クレジットカードが作れない場合でも、クレジット決済ができ非常に便利です。

VISAとついていますが、クレジット決済が可能なデビットカードなので、基本的に即日口座引き落としのシステムになっています。口座残高がない場合は使えない場合もあるので要注意です。

最近では、VISA以外にも発行されるようになってきており、楽天銀行デビットカード(JCB)の場合は、「入会審査なし」と公式サイトに記載されています。入会審査がありませんので、書類記入の不備がない限りブラックの人でも持つことができるクレジット・デビットカードとなっています。

海外系のクレジットカード

クレジットカードには、数種類の系統があり、海外系のクレジットカードであるアメリカン・エキスプレス、ダイナーズなどは、VISAやJCBなどの審査と異なり、信用情報機関への照会をしないこともあると言われています。

まとめ

要するに、どうしてもクレジットカードが欲しいなら、作るカードを択びましょう、ということです。

しかし、それでも、審査があることには変わりありません。きちんと情報をインプットし、ぜったい嘘はつかずに、あなたの身の丈にあった条件でカードを作るようにしてくださいね。

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